「声が出しにくい」「かすれる」「うまく話せない」などの症状がある場合、それは発声障害かもしれません。
声は、喉にある声帯という器官が動くことで出ています。この声帯に炎症や腫瘍(できもの)、または神経の異常があると、声が出にくくなったり、声質が変わったりすることがあります。
主な原因としては、以下のようなものがあります。
診断には、喉頭ファイバースコープという細いカメラを使って、声帯の動きを直接確認します。
治療は原因によって異なりますが、以下のようなものがあります。
など、患者様の状態に合わせた方法をご提案します。「声が出にくい」と感じた、声の不調が続く場合、単なる疲れや風邪ではない可能性もあります。気になる症状があれば、早めの受診をおすすめします。
嚥下障害とは、「食べ物や飲み物をうまく飲み込めない」状態のことをいいます。
のどや舌の動きが悪くなったり、食道の狭まり(腫瘍など)が原因で、食事中にむせたり、飲み込みづらくなることがあります。
主な原因には以下のようなものがあります。
飲み込む力が弱くなると、誤嚥(ごえん)性肺炎のリスクが高くなったり、栄養不良や脱水につながることがあります。早期の診断と対応が大切です。
嚥下障害の状態を詳しく調べるために、以下のような検査を行います。
検査結果をもとに、原因に応じた治療やリハビリテーションを行います。必要に応じて、嚥下の専門施設と連携して治療を進めることもあります。このような症状がある方はご相談ください。
症状が軽くても、早めの検査・診断が重要です。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
構音障害とは、「発音がうまくできない」「言葉がはっきりしない」といった状態を指します。声は声帯で作られた音が、のど・口・鼻の形を使って整えられることで、言葉になります。この音の作り方を「構音(こうおん)」といいます。
構音は、通常5歳ごろまでにほとんどが発達すると言われています。
構音障害には、いくつかのタイプがあります。
口やのどの構造に異常があることで発音がうまくできないタイプです。
※例:口蓋裂(こうがいれつ)など
治療には、手術と発音の訓練が必要になることがあります。
発達の過程で誤った発音のクセが身についてしまった場合です。
言語訓練によって改善が期待できます。
成人になってから、脳梗塞や神経の病気などにより発音が不明瞭になるタイプです。
言語聴覚士による専門的なリハビリテーションが行われます。
構音障害は年齢や原因によって治療法が異なります。
当院では、医師が診察を行い、必要に応じて言語聴覚士や専門施設へのご紹介をいたします。
「発音が聞き取りにくい」「話しにくい」と感じる場合は、お気軽にご相談ください。
お子さまの言葉の発達が気になる場合にも、早めのご相談がおすすめです。