音は空気の振動として伝わり、耳で電気信号に変換されて脳で認識されます。
伝音難聴 | 鼓膜や耳小骨の異常で音が内耳にうまく届かない状態で、中耳炎や鼓膜穿孔などが原因です。 |
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感音難聴 | 内耳や聴神経の障害で音を電気信号に変換・伝達できず、突発性難聴や加齢性難聴などが原因です。 |
中耳炎は鼓膜の奥で起こる炎症で、最も多いのは急性中耳炎です。
鼻の細菌やウイルスが耳管を通って中耳に入り、耳の痛み・聴力低下・耳の詰まり感などの症状が出ます。
進行すると鼓膜から膿が出ることもあります。
また、急性中耳炎の前後に滲出性中耳炎が起こることがあり、これは痛みがなく鼓膜の内側に液体がたまる状態で、聴力低下の原因となります。
外耳炎は、鼓膜の外側の外耳道に起こる炎症です。耳かきや指で傷をつけたことが原因で細菌感染し、炎症が起こります。
耳たぶを引くと痛むのが特徴で、ひどくなると聴力低下を伴うこともあります。
治療は耳鼻科での耳の処置や、抗菌薬・鎮痛薬の内服などが行われます。
突発性難聴は、突然原因不明の難聴が起こる病気で、朝に気づくことが多く、耳鳴り・耳の詰まり・めまいを伴うことがあります。
他の神経症状がある場合は脳梗塞などの可能性もあります。
治療はステロイド薬や血流改善薬、ビタミン剤の内服・点滴が中心です。高圧酸素療法や神経ブロックも行われることがありますが、効果は個人差があります。
早期の治療が聴力回復に重要なため、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。